グランドセオリーFXの著者である「らいく」氏は
マルチタイムフレーム分析については独特の見解を持っています。
通常のマルチタイムフレーム分析では、
「大きな時間足のトレンド方向を確認したら、
小さな時間足ではそのトレンド方向へ沿って仕掛けましょう」
とします。
しかし、グランドセオリーFXにおけるマルチタイムフレーム分析では、
「大きな時間足と小さな時間足の方向が違っていても
それぞれの時間足で明確なサインが出ているなら、
それぞれの時間足で別途に仕掛けましょう」
としています。
どういう事かというと、例えば、
4時間足と30分足のチャートを見ているとします。
その際、4時間足が上昇トレンドでも、
30分足で下降トレンドになっているならショートできます、
としています。
で、4時間足のトレードと30分足のトレードを別途に行い、
トータルの成績で勝ち越しましょう、という考え方をしています。
「らいく」氏は、エントリー条件を絞り込むという戦略には否定的で、
それよりも単一時間軸でのトレードの精度を上げる事を重要視しています。
なので、「らいく」氏にとっては、
エントリー条件を絞り込むという意味でのマルチタイムフレーム分析は
単なる”機会損失“でしかなく、そんなことをするよりも、
それぞれの時間足でトレードした方が多くの利益が出る、
という見解を持っています。
このあたりの発想は面白いですね。
私の個人的な見解としては、
このような複数時間足それぞれでトレードすることもできますが、
初心者が真似すると混乱するかもしれません。
これだと、それぞれの時間足で逆向きのポジションを持つ事もありますし、
大きな流れと逆向きのポジションは、常に反転の可能性を含んでいるので、
機敏な決済も要求されるでしょう。
有効性は認めますが、私なら積極的にお勧めしません。
やはり、王道的なマルチタイムフレーム分析の考え方、つまり、
大きな時間足の方向に沿って
小さな時間足でタイミングを計って仕掛ける、
という戦略によって、
無駄なエントリーを減らし、勝率を向上させ、
マインド的にも落ち着いてトレードできるようにする事が重要だと思います。
グランドセオリーFXは、裁量トレードの教材としては、
最高峰に位置しており、その理論には納得できるものがほとんどですが、
唯一、マルチタイムフレーム分析に関してだけは私と見解が異なります。
しかし、だからと言って、
「らいく」氏の見解が間違っているとは思いません。
勝ち組トレーダーというものは、
それぞれが歩んできた自分だけのトレード道を元に
自分だけのオリジナルの見解を持つものであり、
それらはとても貴重なものでもあります。
なので、私と違う道を歩んできた勝ち組トレーダーの見解は
私にとっても参考になりますし、刺激にもなります。
だから、商材での勉強は楽しいんですね。
グランドセオリーFX的なマルチタイムフレーム分析でのトレード
昨日、グランドセオリーFX的なマルチタイムフレーム分析で
トレードをしてみました。
具体的には、4時間足と30分足チャートの2つの時間軸を使い、
それぞれでエントリーできそうなら別途エントリーする方法です。
朝から複数通貨ペアを監視していましたが、
4時間足チャートで明確なシグナルが出たのがGBPJPYだけだったので、
今回はGBPJPYの4時間足と30分足でのトレードです。
GBPJPYの4時間足チャート
ちょっと小さくて見えにくいかもしれませんが、
右下に見える斜めの青色矢印の始点と終点が
エントリーと決済の位置を示しています。
オレンジラインは前回の安値ですが、
このラインにタッチして、更に
「レンジCBMロジック」の条件に一致したので逆張りロングエントリーです。
本当はボリンジャーバンドの中心線まで粘りたかったんですが、
赤色ラインのMA13に抑えられて下落し始めてきたので、
グランドセオリーFX的にいうところの「逃げトレード」で決済しました。
しかし、結果的には決済が早過ぎたようです。
私が決済した時には、最新のローソク足が陰線になり始め、
直前のローソク足を包んできたので、
そのまま「包み足」になると思って決済したんですが、
その後すぐに上昇に転換してしまいました。。。
GBPJPYの30分足チャート
全部で4回トレードしていますが、
斜めの青色矢印の始点と終点がロングのエントリーと決済を表し、
斜めの赤色矢印の始点と終点がショートのエントリーと決済を表しています。
最初の2つのロングエントリーは
グランドセオリーFXでは「初動」に分類される位置でしょうか。
ポジションを積み増しして、できるだけ利大を目指しましたが、
今週はクリスマス週の影響なのか、
ポンドの割にはボラティリティが小さかったですね。
上値が重たくなったところで、
どちらも決済しています。
そして、ボリンジャーバンドの形から、
レンジ相場に移行すると想定してのショートでしたが、
エントリー後は全く下げずに踏み上げられてしまいました。
結局、それまでの高値をブレイクしてきたので
ショートポジションを損切りして、改めてロングで入り直しです。
最後のロングポジションは
私の監視終了時間である深夜24時を前に決済しました。
今回は全部で5回トレードを行って4勝1敗、
合計+48.6PIPSの獲得となりました。
私の判断ミスのトレードもありましたが、
グランドセオリーFX的なマルチタイムフレーム分析も
なかなか有効性が高いと思います。
今回は4時間足と30分足という組合せでしたが、
1時間足と15分足という組合せとか、
30分足と5分足という組合せでも良いでしょう。
しかし、時間足を短くなると、シグナルが沢山出過ぎるので
注意力散漫にならないようにしてください。
あなた、、、本気なんですね。
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