トレードの5つの真実～誰でも簡単にお手軽お気楽に稼げる方法はない

現在、さまざまなメディアが存在し、さまざまなSNSが存在し、
必要と思えばどんな情報でも入手できるようになりました。

しかし、その真偽は不明なものも多いです。

残念な真実として
お金儲けがしたいために or
目立ちたいために or
単に勉強不足のために or
世間を混乱させたいために
事実とは異なる偽の情報を発信するメディア、個人は存在します。

なので、私達もネットからの情報を真に受けず、
冷静に見極める必要があります。

FX、トレードに関する情報も同様で、
真偽不明のものが多いです。

私もこれまでに数多くのトレードに関する情報に触れてきましたが、
一般的な傾向として、
「誰でも簡単に」「お手軽お気楽に」
という印象を与えるような文言を並べているサイトは
信用しない方が無難でしょう。

当たり前の真実として、
トレードでは誰でも簡単にお手軽お気楽に稼げる方法なんてありません。

そんな事がまかり通れば、
社会が成り立ちませんね。

しかし、、、こんな当たり前の真実を分かっているつもりでも
「このインジケーターを使えば確実に、、、」
「10万円から始めて毎月倍々に増やして、、、」
「ノートパソコン一台で世界を回っています、、、」
「高級車を乗り回しフレンチのディナーを楽しんで、、、」
という甘いコピーライティングに誘惑されてしまいます。

そして、
「今度こそ本物！」
と淡い希望を抱いてしまいます。

、、、断ち切りましょう。

もう一度書きますが、
トレードでは誰でも簡単にお手軽お気楽に稼げる方法なんてありません。

トレードに関する5つの真実を受け入れる

夢を見ている人には申し訳ないですが、
トレードって地味です。

チャートを眺めながら毎日興奮し、
価格が動くたびに狂喜乱舞して
バンバン儲かるというものではありません。

以下に私の経験を踏まえた上でのトレードの真実を箇条書きしておきます。

• トレードとは不安定なものである
• トレードとは困難なものである
• トレードとは習慣である
• トレードとは感謝である
• トレードに運は無い

これら一つ一つを解説すると、、、

トレードとは不安定なものである

「毎日30PIPS獲得して、、、」とか
「毎日1万円ずつ獲得して、、、」とか
そんな都合良くいくはずはありません。

全てはその時の相場次第です。

自分の手法と相性が良い相場状況の時には
大きめに利益が取れるでしょうが、
自分の手法と相性が悪い相場状況の時には
損失で終わってしまうこともあります。

“安定”という自分の都合を相場に押し付けても、
相場は言うことを聞いてくれるはずもありません。

不安定を受け入れて、
確率論の立場から期待値＞１を実現させるのがトレードです。

トレードとは困難なものである

トレードは困難の連続です。
何もかもが順風満帆で困難に見舞われないなんてことは決してありません。

誰でも困難にぶち当たります。

しかし、困難があるからこそ、
それを解決しようと努力したり工夫したりすることで成長できるとも言えます。

逆に、困難を避けて楽な方へ逃げていると、
トレーダーとして成長できないばかりか、
日々の努力を怠ったツケが溜まりに溜まって、
どうやっても解決できないほどの巨大な困難に遭遇してしまう危険性もあります。

ぬるま湯につかり何も鍛えられいない状態で、
巨大な壁に出会うより、
日々努力して少しずつ鍛えた状態で、
頑張れば乗り越えられそうという壁に出会うほうが圧倒的に楽ですね。

トレードとは習慣である

勝っているトレーダーって何か特別なことをしているわけではありません。

過去チャートで検証したり、トレード日記を付けたり、
トレンドラインを引いたり、改善方法を考えたりと、
極々当たり前のことをしているだけです。

そして、それらを努力してやっているわけではなく、
日々の生活の中で習慣にしているんです。

習慣にしているから辛くも何ともないんです。

日々努力して歯磨きしている人なんていないでしょう。
日々努力してお風呂に入っている人なんていないでしょう。

習慣にしているから無意識にやっているわけで、
逆に、これらをしないと気持ち悪く感じるはずです。

トレードの勉強も同様で、
努力ではなく習慣になれば、逆にやらないと気持ち悪くなります。

そのレベルにまで昇華しましょう。

トレードとは感謝である

トレードで成功するためには感謝の気持ちが必要です。

マーケットへの感謝、
利確で資金が増えることへの感謝、
損切りを通して勉強できることへの感謝
トレードできる生活環境への感謝
理解ある身内への感謝
等々。

「10PIPS抜いてやったぜ！ざまぁみろ！」
「俺の利益の養分になってくれてありがとう」
「ここでロングする奴はアホ！」
「なんで損切りなんだ！ふざけるな！」

こんな感情を持った勝ち組トレーダーなんているでしょうか？
少なくとも私は今までに出会ったことがありません。

マーケットに悪態をついていると、いつかしっぺ返しを喰らいます。
これはある種のアノマリーなのかもしれません。

トレードに運は無い

「自分がエントリーした時に限って逆行する。
　何でこんなにも運が悪いんだ。。。」

誰もが一度は考えたことがあると思いますが “たまたま” です。

何百回、何千回とトレードを繰り返していけば、
そのうち、自分の実力に収束します。

上手くいかなかった数回をピックアップして
“運が悪い”と言うのは現実逃避です。

トレードに運を持ち込んで
言い訳の材料にしていては成長できませんね。

私はトレードに運を持ち込まない主義ですが、
仮に運が存在したとして、
何の努力もしていない人に幸運が訪れるでしょうか？

幸運とは日頃から努力、挑戦、勉強を続けたことにより実力を付けた人が
無意識のうちに引き寄せている偶然の産物だと思っています。

逆もまたしかりで、
不運とは日頃から努力、挑戦、勉強をしてない怠け者が
無意識のうちに引き寄せてしまっている偶然の産物だと思っています。

運を味方にしたいなら、やはり努力しましょう。

以上、トレードの5つの真実でした。

一部のメディア、SNSではトレーダーという職業について
華やかさ、派手さを演出しているケースがありますが、
全然そんなことはありません。

地味な検証、訓練、練習の繰り返しの毎日です。

サラリーマンと異なり、真の実力主義の世界で、
誰でも簡単にお手軽お気楽に稼げる世界ではないことを
改めて忠告しておきます。