昨日は米雇用統計がありましたね。

 

数字自体は予想よりも多少悪かったようで、
その後のチャートの動きとしては、USDJPY、クロス円などは、
ポジション調整で下げる動きもありましたが、
それも一瞬だけで、日が変わり深夜24時過ぎてからは、
怒涛の上げが続きました。

 

相変わらずの買い意欲の旺盛ぶりを確認する事ができました。

 

しかし、EURJPYなどは週足チャートで見ると
さすがに異常と思えるほどのチャートの反り上がり方をしていますね。

直近安値が昨年の7月につけた94円台ですから、
半年で30円以上、割合としても30%以上上げています。

 

EURJPYのこれまでの過去チャートを振り返ってみて、
これほどの急騰相場があったでしょうか?

 

私が使っているMT4で週足チャートを遡ってみた場合、
1992年付近まで遡る事ができました。約20年前ですね。

 

この20年という期間で、
今回のような急騰相場がどれだけ起こっていたのか、確認してみましょう。

 

まず、2008年付近のEURJPYの週足チャートです。

赤枠で囲った部分が急騰部分です。
112円台から139円台まで約27円上げていますね。

 

一方的な急騰というわけではなく、
途中に押しを入れながらの上昇となっています。

 

ちなみに、それ以前の異常な急落はリーマンショックによるものです。
ですので、別の見方をすると、
リーマンショックによる異常下落からの回復相場であったともいえますね。

 

次に、2000年付近のEURJPYの週足チャートです。

88円台から112円台まで24円ほど一気に急騰してます。
この88円とは、EURJPYの最安値ですね。

 

次に、1997年~1998年にかけてのEURJPYの週足チャートです。

赤枠を2つ付けていますが、一方的な急騰という意味では、
この2つに分けることができるでしょう。

 

最初の急騰が24円ほど、2つ目の急騰が30円ほどの上げ幅となっています。

 

どちらもかなりの上げ幅ですが、
上げ率でいうと、今回の方が100円以下からの急騰ですので、
今回の方がより急騰していると言えますね。

 

ちなみに、その後一気に急落していますが、
これはアジア通貨危機によるものです。

 

そして、最後に1995年のEURJPYの週足チャートです。

112円台から143円台まで31円ほど一気に上げていますね。
チャートの反り上がり具合も、今回の急騰と似ている感じがします。

 

この急騰は、「榊原円安」といわれているそうで、
当時、財務官僚であった榊原氏の円高是正策によるものです。

 

榊原氏というと、「ミスター円」とも呼ばれていて、
たまにテレビに出ていたりしますね。

 

以上、過去20年ほど振り返ってみましたが、
今回の急騰に類似するような急騰は、この4例くらいですね。

 

これら過去の4例と今回の急騰を比較すると、今回の急騰が一番きれいですね。
終盤に行くほどの反り上がりぶりは、見事としか言いようがありません。

 

しかも、上げ率でみても、
今回の急騰が現時点で既に一番高いものとなっています。

 

つまり、今のEURJPYの急騰は、
過去に例を見ないほどの域にまで達しているというわけです。

 

さぁ、ここまで上げ続けたEURJPY、来週以降トレードする場合、
買い方針で臨みますか?それとも売り方針で臨みますか?

 

過去のチャートから判断しても、そろそろ下げる頃だろう
この急騰の反動は必ず来る。ここからはショートで勝負だ

 

多くのトレーダーが、そのように思っているでしょう。
私も心の中では、そのように思っています。

 

しかし来週以降、私はEURJPYに関しては、
当たり前のように「買い方針」で臨みます。

 

トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する
Trend Is Friend
レートが下がり続けるなら0になるまで売り続ける。
 レートが上がり続けるなら月に昇るまで買い続ける

 

私の好きな相場格言です。

 

FXは天井を当てるゲームではありません。
流れに乗るゲームです。

 

上げ続けるのなら、ロングし続けるだけです。

 

上がっている事実を目の前にしているのなら、
そこから転換する事を「予測」するより、
流れが継続している「事実」に賭けたほうが
勝率がよくなると思いませんか?

 

ショートするなら、明確な転換シグナルが発生してからでも遅くないです。

 

私の場合、FXでは基本デイトレですので、
週足チャートはあまりチェックしないのですが、
日足チャートを見て、明確なトレンド転換を見せるまでは、
これからもずっと買い目線で相場を見ていくつもりです。