マルチタイムフレーム(MTF)分析の重要性は、
このブログでは何度も説明していますね。
複数時間足のチャートの状態を把握して、
常に有利な方向へ仕掛ける事で勝率を高める事ができる、
有力なトレード戦略の一つです。
FX情報商材でも、マルチタイムフレーム分析を取り入れた手法を
提供しているものが多いので、今となってはFX初心者でもわりと早い段階から
その重要性に気づいている人も多いようです。
しかし、マルチタイムフレーム分析では、
どの時間足とどの時間足を組み合わせるのが正解、
という答えが明確に決まっているものではないので、
FX初心者の場合、その組み合わせ方のパターンをいろいろ試行錯誤して
迷ってしまう事が少なくありません。
私の場合もそうでした。
初心者時代には、日足チャートから1分足チャートまで、
様々な時間足のチャートを組み合わせては、
デイトレに最も適したものは何なのか、
自分なりに幾つものパターンを試していました。
マルチタイムフレーム(MTF)分析というと、2つの時間足の組み合わせから
トレーダーによっては、5つも6つも違う時間足のチャートを
組み合わせる場合もあり、複雑に考えようと思えば、
幾らでも複雑にできてしまいます。
ですので、今回はFX初心者向きに、
一番単純な2つの時間足の組み合わせだけを考えますが、
その場合、おおよそ6~8倍程度の倍率の時間足を
見ているトレーダーが多いようです。
例えば、普段メインに見ているチャートが
5分足チャートなら、30分足チャート(6倍)、
30分足チャートなら、4時間足チャート(8倍)、
4時間足チャートなら、日足チャート(6倍)、
という具合ですね。
しかし、これも厳密に6~8倍の中に入っていなければ絶対ダメ、
という事でもないです。
FX会社から提供されているチャートソフトによっては、
使える時間足が多少違っている場合もありますが、
MT4(Meta Trader4)なら、6~8倍に入らなくても
1分足チャートと5分足チャート(5倍)、
15分足チャートと1時間足チャート(4倍)、
1時間足チャートと4時間足チャート(4倍)、
でも全く問題は無いでしょう。
しかし、ここで注意して欲しいのは、
マルチタイムフレーム分析で2つの時間足を用いた場合、
その2つのうちの大きな時間足の役割は、
現在のトレンドの方向を把握する事が主な役割のはずです。
ですので、その流れ、方向へ仕掛けることはもちろんですが、
その流れ、方向の恩恵というかアドバンテージを享受するためには、
少なくとも、その大きな時間足のローソク足1本分の時間くらいは
ポジションをキープしなければ意味がありません。
例えば、
5分足チャートをメインにして、30分足チャートの方向を見ているなら、
少なくとも30分ほどはポジションをキープ、
30分足チャートをメインにして、4時間足チャートの方向を見ているなら、
少なくとも4時間足ほどはポジションをキープ、
4時間足チャートをメインにして、日足チャートの方向を見ているなら、
少なくとも24時間ほどはポジションをキープ
このように大きな時間足のローソク足1本分の時間くらい
ポジションをキープすることで、
ようやく大きな時間足の恩恵、アドバンテージを享受する事ができます。
あくまでも目安ですけどね。
もちろんその時のチャート形状によっては、
それ以下の時間で手仕舞いすることもありますし、
トレンドが続くのなら、もっとポジションを引き伸ばす事も有り得ます。
でも、、、
5分足チャートをメインにして、30分足チャートで方向を確認しているのに
ポジションを持ってから、5分も経たないうちに利確してしまっては、
大きな時間軸を見ている意味はないですよ。
大きな時間足の恩恵を受けたいなら、
できるだけポジションを引き伸ばしましょう。
ちなみに、これらは利確の場合の話ですからね。
損切りの場合は、所定の位置まで反対方向へ進んでしまったら、
ポジションの保有時間に関係なく、決済しなければいけませんよ。