マルチタイムフレーム分析といっても、
トレーダー毎にその分析方法は様々です。
デイトレというスタイルだけを考えてみても、
1時間足と5分足を組み合わせたり、
4時間足と30分足を組み合わせたり、
トレーダによっては、1分足から日足まで
全てのチャートを確認する人もいるようです。
また、各時間足の役割をどのように持たせるのかも
トレーダー毎に違ってくるでしょう。
どのやり方が正解というものではなく、
自分とって一番シックリくる方法を模索する必要があります。
私の場合も自分なりのマルチタイムフレーム分析の仕方があって、
個人的なトレードでは、3つの時間足で分析しています。
大きな時間足とメイン時間足と小さな時間足ですね。
大きな時間足は、トレンドの方向を確認する為に使います。
メイン時間足は、チャートパターンを確認する為に使います。
小さな時間足は、タイミングを計る為に使います。
それぞれの時間足で役割が違っています。
私のマルチタイムフレーム分析の仕方は、
過去のメルマガで具体的にご紹介しましたが、
この方法も正解というわけではないです。
私にとって一番シックリくる方法でしたので、
それを長年採用しているわけです。
しかし、私にとって分かりやすいからといって、
万人に分かりやすいとは限りませんので、
やはり自分なりの方法を見つけ出す方が良いでしょう。
マルチタイムフレーム分析の参考例
例えば以下のように考えてみてはどうでしょうか。
4時間足チャートと15分足チャートと1分足チャートで
マルチタイムフレーム分析を行ってトレードするとします。
(例として、4時間足と15分足と1分足という組み合わせにします。
この組み合わせでなければ駄目、という事ではないですよ)
下記は最近のEURJPYの4時間足チャートです。
見てのとおり明快な上昇トレンドとなっています。
ローソク足を見ても分かるとおり、陰線よりも陽線の出現率の方が高いですね。
この中に赤四角枠で囲った1本のローソク足があります。
これは11/28 20:00から始まる陽線なんですが、
どこにでもある、ありふれた陽線ですよね。
上昇トレンドの最中ですから、
このように適度に上ヒゲ、下ヒゲが付いた陽線は頻繁に出現します。
この11/28 20:00の陽線が出現する前に何を考えるのかというと、
「4時間足という大きな時間足が上昇トレンドだから、
次のローソク足は陽線が出現する可能性が高いので、
陽線が出現したらその一部分に乗ろう」
と考えます。シナリオを立てるといっても良いでしょう。
こうして大まかな方向性とそれに基づくシナリオを
4時間足で考えるようにします。
次に、15分足チャートを見てみましょう。
下記チャートにも赤色四角枠がありますが、
これは先ほどの4時間足チャートの赤色四角枠の一本のローソク足を
15分足チャートでみた場合の同じ時間枠を示しています。
15分足チャートはメインで見る時間足ですので、
そのチャート形状、押し、戻り、節目、ラインなどを確認します。
そして、11/28 20:00前に何を考えるのかというと、
「どのようなチャートパターンになったら上昇トレンドといえるのか」
その波形を想定します。シナリオを立てるといっても良いでしょう。
上記の15分足チャートでも、20:00前の流れから、
その後のチャートパターンが何となく見えてきませんか?
そして、自分が立てたシナリオどおりに動き出したら、
次に、1分足でタイミングを計ります。
下記チャートは、11/28 20:00付近からの1分足チャートです。
ローソク足の本数が多いので、2枚に分けています。
1分足チャートはタイミングを計る時間足ですので、
自分にとって分かりやすい方法で、上げ転換している場面を狙います。
ここではボリンジャーバンドしか表示させていませんが、
それだけでも、どの辺りでエントリーすればよいのか何となく見えてきませんか?
今回は概略としての説明ですので、
多くのテクニカル指標を用いず、ボリンジャーバンドだけでしたが、
それだけでも各時間足の役割が理解できたのではないでしょうか。
自分にとって分かりやすいテクニカル指標を用いて、
納得のいくマルチタイムフレーム分析の仕方を見つけてくださいね。