トレードする際には、様々な分析要因が存在していますが、
それらを大きく2種類に分けるとすると、
テクニカル分析とファンダメンタルズ分析に分ける事ができます。

では、
テクニカルとファンダメンタルズのどちらが重要なのでしょうか?

私はデイトレーダーであり、チャーチストであるので、
当然、テクニカルの方を重要視しています。

では、
ファンダメンタルズは全く必要ないのでしょうか?

あくまでも個人的見解ですが、
極論すれば、ファンダメンタルズは
「全く必要ない」
とも言えるかもしれませんが、日々の生活において、
一切ファンダメンタルズに触れない事はあり得ず、
毎日ネット等で何かしらの経済的な情報を
見てしまいますし、聞いてしまいますので、
私自身が(というか、ほとんどのトレーダーがそうだと思いますが)
ファンダメンタルズが0(ゼロ)の状態でトレードをした経験がないので
正直言って、どの程度ファンダメンタルズの影響を受けているのか
定量的な判断はできないという結論になってしまいます。

よって、感覚的な判断になってしまいますが、
私のトレードにおけるテクニカルとファンダメンタルズの割合は
おおよそ
テクニカル:ファンダメンタルズ=9:1
くらいだと思います。
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ファンダメンタルズでタイミングは分からない

ファンダメンタルズという言葉の解釈は、
人によって異なると思いますが、為替に関しては、

各国の経済状況を表す基礎的要因

というように定義づけできるでしょう。

そして、それを具体的に表現したものが
雇用統計やGDPや政策金利や小売売上高などの経済指標になります。

さらには、これらの経済指標を踏まえたうえでの
イエレンFRB議長、ドラギECB総裁、黒田日銀総裁を代表とする
各国の要人発言もファンダメンタルズ要因といえるでしょう。

ここで重要なのが、
ファンダメンタルズは中長期的な為替の方向性に影響を与えますが、
必ずしも一方的に直線的にその方向へ動くとは限らないので、
トレードする際のエントリーのタイミングや
エグジットのタイミングには使えない

という事実です。

米で利上げが発表されたからと言って
その直後から一方的なドル高になるとは限りません。

ドラギ総裁がハト派的な発言をしたからと言って
その直後から一方的なユーロ売りになるとは限りません。

発表時間が決まっている経済指標、ニュース、イベントなどは
それこそ百戦錬磨の熟練トレーダー、機関投資家たちの
札束の殴り合い and 裏のかき合い and 騙し合い
ですので、テクニカルが効かない可能性が高いです。

なので、テクニカルトレーダーの私は
重要経済指標、重要ニュース、重要イベントの前は
基本、トレードをせずに様子見にしています。

(中には、俗に言う、”指標発表トレード”で、
 経済指標が発表された瞬間の急騰 or 急落する動きに即座に乗って
 その場のモメンタム重視のトレードをしている人もいるようですが、
 そのようなトレードは私の専門外です)
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常に市場の判断が正

私達はトレーダーであって、アナリストではないんですから、
ファンダメンタルズの解釈については
それほどシビアになる必要はありません。

どれほど深く追求したとしても
それでトレードの成績が劇的に向上するものではありませんから。

ここで重要なのは
自分がファンダメンタルズを正しく解釈、判断するのではなく、
市場がファンダメンタルズをどのように解釈、判断しているのか、
を把握することです。

自分がいくら正しく判断したとしても
市場と意見が食い違ったら利益になりません。

「米が利上げしたから今後はUSDJPYは上がるはずだ」
と自分が判断したとしても、
市場がUSDJPYを下落トレンドへ導いてしまえば、
それに従うしかありません。

そこで意地になって、自分の判断に固執して
USDJPYのロングポジションを可愛がっても損失が膨らむだけです。

常に “市場の判断が正” です。

ファンダメンタルズについて自分の意見を持っても構いませんが、
それに固執してしまうとトレードに余計な偏向を持ってしまいます。

日々流れてくる経済指標、ニュース、イベントの解釈は
アナリストやストラテジストという肩書の人に任せて、
私達はそれらの解釈を見聞きして、
市場の雰囲気を感じ取る、市場のバイアスを感じ取る、
程度にしておきましょう。

、、、といろいろ書きましたが、
これらは

テクニカル:ファンダメンタルズ=9:1

の部分でしかないんですけどね。